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【イベントレポ】てぃ先生が福山に! 子育て応援ウィーク シンポジウム

Wink編集部

福山市では、11月3日~23日を「子育て応援ウィーク」とし、子育て世帯を社会全体でサポートすることを目的としたさまざまなイベントを開催中。そのひとつとして11月12日(水)に開催された『ワーク・ライフ・バランスEXPO』に、保育士で大人気インフルエンサーの「てぃ先生」が登壇! 育児と仕事の両立をテーマとした基調講演が開催された。その内容と会場の様子をレポート!

福山市で『ワーク・ライフ・バランスEXPO』開催

福山市が主催する『ワーク・ライフ・バランスEXPO』の会場となった『エフピコアリーナ(福山市千代田町)』には、子育て世代を中心に約750人が参加。〝ワーク・ライフ・バランス〟をテーマにした企業のブース出展や、ステージでのパネルディスカッションが行われた。そして、「てぃ先生」が登壇するシンポジウムが始まると、小さな子どもを連れた保護者たちから大きな拍手と歓声が!

「てぃ先生」は現役の保育士で、SNSの総フォロワー数200万人超えのインフルエンサーとして活躍中。SNS、テレビ番組、書籍などを通して、子どもたちや子育てに奮闘する親たちに寄り添い、メッセージを発信している。シンポジウムは、まずは親子で楽しめる手遊び歌から和やかにスタート♪

そしてトークでは、「まず大前提として、僕は今日皆さんに、何か新たに知識や技術を得てもらおうと思っていません。令和世代の親たちは、多くの情報ツールから十分な知識を得ています。問題は、知識を活かせる〝余裕〟がない。これに尽きる!」と語る。余裕をなくしている人の多くは、周りの人に言われるまで、頑張りすぎている自分に気づけていないという。そこで、「何か自分たちのために〝やめられること〟を探してみてほしい」と呼びかけた。

また、子どもへ注意するときの声かけに悩む人には「走っちゃダメ」のように「否定語」で伝えないことを勧めた。実際に、会場の皆さんに目をつむってもらい、「パンダを想像しないでください」と否定語で呼びかけ。「そう言われると〝パンダ〟が頭に残っちゃいますよね。走っちゃダメといわれると、走るという言葉が頭に残るんです」。否定語ではなく「歩こうね」というふうに、やってほしいことを伝えるようアドバイス。さらに、「どうやったら歩きたくなるか、その子に合わせた工夫をしてみて」といった助言も。

そのほか、子どもが「大人に見てほしい・かまってほしい」と思う心理を応用した、親子の接し方を紹介。「大人は子どもが良くないことをした時ほど、しっかりと子どもに注意を向けがち。そうすると、子どもはダメなことをした時の方が大人が自分を見てくれる、と思ってしまう」とのこと。そこで、「子どもが良いことをした時にこそ、家事の手を止めたりスマホを見るのを止めたりして、向き合うようにしてみて」と話してくれた。

最後は参加者の質問に答える時間も。幼い子どもを長時間保育園に預けて働くママから「自分の希望で働き続けることはわがまま?」という質問には「そんなのまったく気にしないで」と即答。「家族の関係を、子どもを頂点にした〝三角形〟で考えるのではなく、家族みんなが同等で作る〝まる〟で考えて。子どもも家族の一員として親に協力する形があっていい」という言葉に、会場の親たちが大きく頷いていたのが印象的だった。シンポジウム終了後、「てぃ先生」の話を聞いたママたちに感想を聞くと、「我慢しすぎなくていいんだと気づけた」、「自分をいつも後回しにしなくていい、という言葉がうれしかった」と晴れやかな表情だった。

最後にウインク編集部から、福山の地域全体で子育てをするためにどんなことができると思うか聞くと、「制度や仕組みの前に、まず地域の人が子育てに〝共感〟することが大事」と力強い答えが。確かに、まわりの人が悩みに共感してくれるだけで、悩む人の心がラクになったり、トラブルが減ったりすることも。子育てしやすい福山市にしていくためにできることを考える機会となった。

INFORMATION

ワーク・ライフ・バランスEXPO

日時
11月12日(水)13:00~17:00
会場
エフピコアリーナふくやま サブアリーナ(福山市千代田町1-1-2)
公式サイト
子育て応援ウィークシンポジウム
関連サイト
広報ふくやま2025年11月号

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。そのため、予告なく記載されている事項が変更される場合がありますので、予めご了承ください。

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