特集
〈12月号特集〉厄除け祈願された麺って、なんだ?! 縁起物の尾道ラーメンを調査!
ウインク12月号の特集は「広島ラーメン最前線!」。〝縁起が良い〟とウワサのユニークな尾道ラーメンがあるとのことで、早速調査してきました!
尾道の奇祭にちなんだ『尾道らーめん ベッチャー』
尾道市で毎年11月1日~3日に開催される「尾道ベッチャー祭」。ベタ・ソバ・ショーキーの三鬼神とシシを先導にしたお神輿が市街を巡る奇祭として知られ、市の無形民俗文化財に指定されている。そんなベッチャー祭を愛する店主が営むのがこちら『尾道らーめん ベッチャー』だ。店の入口から三鬼神が描かれた看板や顔出しパネルが出迎えてくれ、店内ではベッチャー太鼓のお囃子や、ベッチャー祭にちなんだオリジナルソングが流れ、お祭りムードたっぷり。
店内に入ると…おおっと! ウワサの麺を発見! 〝縁起が良い〟とウワサされている麺とは、どうやら持ち帰りできる乾麺のことだったらしい! こちらのベッチャーらーめん(3食入り)1,250円は、祭の「祝棒」をモチーフにした細長い箱に、手延べラーメンの乾麺・スープ・トッピングの磯のり、名物の七味「尾道やくみ」が入っている。ベッチャー祭が行われる尾道市の吉備津彦神社・通称「一宮さん」に商品を奉納し、パッケージなどと一緒にご祈祷していただいているとのこと。食べた後の箱を縁起物として飾っておく人も多いのだそう。
店内でいただける麺はご祈祷されているわけではないが、一番人気の看板メニュー「ベッチャーらーめん」のネーミングからして、なんだか縁起が良さそう(笑)。ベッチャーらーめん(福盛)820円は、瀬戸内の雑魚節を使ったたまり醤油ベースの鶏ガラスープに、熟成ちぢれ麺、大きな焼豚がトッピングされた一杯だ。瀬戸内海の希少な磯のりが乗っているのもユニークで、溶かしながら食べ進めると、香りと味わいがいいアクセントに。そして、卓上にある「尾道やくみ」をプラスするのがオススメ! これは、昭和の頃に尾道でおいしいと評判だった、小魚入りの尾道風七味を、自社で再現したという逸品。程よい辛さと小魚のうま味がスープの味を引き立て、ついついかけ足したくなってしまう! ベッチャーらーめんは、小吉盛(小盛)・福盛(普通盛)・大吉盛(大盛)という3種類の麺の量が用意されているほか、尾道ラーメン店では珍しく替え玉ができるのも特長。腹ペコさんにもうれしい!
今年の「尾道ベッチャー祭」でも、初日に御神輿が店の前に来て休憩したり、3日には獅子舞が店内に入ってきたりと、賑やかだったとか。…そう! つまり、麺どころか、お店全体が厄除け祈願されていたってこと! そんな縁起の良い一軒で、お祭り気分を楽しみながら尾道ラーメンを食べてみて。歳末の手みやげとして、ご祈祷された年越しラーメンを買っていくのも喜ばれそう♪
INFORMATION
尾道らーめん ベッチャー
- 営業時間
- 11:00〜21:00(L.O.20:30)
- 定休日
- 無休
- 住所
- 尾道市東御所町4-11
- 電話番号
- 0848-23-2583
- 駐車場
- なし
- 公式HP
- https://betchaa.jp
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。そのため、予告なく記載されている事項が変更される場合がありますので、予めご了承ください。
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